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NYダウ31ドル高 過去最高値を更新

2019年11月19日 7:56

18日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はアメリカと中国の貿易協議の行方について、慎重に見極めたいとの思惑からもみ合ったが、個別銘柄への買いが相場を押し上げ、ダウ平均株価は過去最高値を更新して取引を終えている。

18日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から31ドル33セント値を上げ、2万8036ドル22セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も9.11ポイント上げて、8549.94で取引を終えている。

この日は、米中貿易協議をめぐり、前向きな報道が出る一方で、「中国側は悲観的だ」などと後ろ向きな報道も出たため、結果を慎重に見極めたいとの思惑から、朝方はもみ合う展開となった。

その後、アメリカ政府が中国の通信機器大手ファーウェイに対する事実上の取引禁止措置について、一部を猶予する期間の延長を発表すると、ハイテク関連株を中心に徐々に買いが広がった。

また、保険大手の「ユナイテッドヘルス・グループ」や動画配信事業が好調の「ウォルト・ディズニー」が買われたことも相場を押し上げ、ダウ平均は、2営業日続けて過去最高値を更新して取引を終えている。

市場関係者は「引き続き、米中貿易協議に関する情報に敏感に反応する状態が続くだろう」と話している。