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IAEA 新事務局長にグロッシ氏を任命

2019年12月3日 6:21

IAEA(=国際原子力機関)の特別総会は2日、7月に急死した天野之弥氏の後任として、アルゼンチンのラファエル・グロッシ氏を新たな事務局長に任命した。

ラファエル・グロッシ氏は中南米出身として初めてIAEAの事務局長に選ばれ、核不拡散の分野での豊富な経験が評価されている。

記者会見で、グロッシ氏は、イランの核開発問題について公平に取り組むとの考えを示す一方、「査察官は友人ではない」と述べ、核の番人として強く臨む姿勢も見せた。

イランは経済的なメリットが得られないなら来月にもIAEAの査察の一部を拒否する構えを見せている。特別総会では、事態の更なる悪化を恐れる加盟国から中立性やバランス感覚を求める声が相次ぎ、グロッシ氏は加盟国のはざまで難しい調整が求められることになる。