ウクライナ疑惑新局面 下院司法委で公聴会
アメリカ・トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐって、議会・下院の司法委員会は4日、初めての公聴会を開いた。弾劾決議案の作成の段階に入り、新たな局面を迎えている。
司法委員会で開かれた公聴会には、4人の証人が出席。このうち3人は多数派の野党・民主党が招いた憲法学者で、いずれも、疑惑の対象となっているトランプ大統領からのウクライナ大統領への働きかけを「個人的な政治的利益のために大統領の職権を使った権力の乱用」だとして、「弾劾に値する」と指摘した。
民主党側の証人「この件が弾劾対象にならないなら、何も弾劾にあたらない」
一方、共和党が招いた憲法学者は、「証拠は不十分」などとして、弾劾にはさらなる調査が必要だと主張した。民主党はクリスマス休暇前の弾劾訴追を目指していて、与野党の攻防が激しさを増している。