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ウクライナ疑惑初公聴会 弾劾に向け新局面

2019年11月14日 7:14

アメリカ・トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐり、議会・下院は13日、初の公聴会を開いた。大統領弾劾に向けた調査は、新たな局面に入っている。

「歴史的な公聴会」として注目された公聴会は6時間近くにわたって全米に生中継された。この中では疑惑を裏付けるような証言も飛び出している。

公聴会では、アメリカ国務省でウクライナ政策を担う現役外交官2人が公開で証言。大統領の意向を受けた側近が、いかにしてウクライナに大統領選の有力候補の調査を求めていたかを語った。

駐ウクライナ米大使館・テイラー代理大使「ウクライナ側はトランプ大統領の側近から『調査の件を進めるまで軍事支援はない』と言われていた」

不正な圧力・要求があったと強く印象づける証言だ。一方のトランプ大統領は強気の姿勢。

トランプ大統領「忙しくてテレビは見ていない。魔女狩りだ。でっち上げだ」

野党・民主党は、今後も公聴会を重ね、大統領の「権力乱用」ぶりを明らかにすることで弾劾への支持を広げたい考え。ただ、弾劾の賛否をめぐっては、世論はほぼ真っ二つで、来年の大統領選を控える中、今後、攻防が一層激しくなるとみられる。