韓国の尹錫悦大統領は3月1日、日本からの独立運動を記念する式典で演説を行い、日本は「普遍的価値を共有する国」だとして協力を深める考えを強調しました。

尹錫悦大統領「日本は過去の軍国主義侵略者から、我々と普遍的価値を共有し、安全保障と経済、地球規模の課題で協力するパートナーになりました」

1日の演説で尹大統領は「歴史を忘れてはならない」としつつも、「日本と協力し、世界の自由と繁栄に貢献しなければならない」と訴えました。連携する理由として「北朝鮮の核の脅威」には触れたものの、日韓の最大の懸案になっているいわゆる元徴用工問題には言及しませんでした。

韓国政府は、政府傘下の財団が寄付をもとに日本側の賠償を肩代わりする解決案を提案し、2月28日、朴振外相が直接原告らに理解を求めました。ただ、一部の原告は不参加で賛否は割れています。

一方、最近、韓国の経済団体が若者を対象に行った世論調査では、半数以上がこの解決案が進められた場合、日韓関係に「肯定的な影響を及ぼす」と回答。関係改善についても7割以上が必要だと答えています。