多くの造反も…韓国最大野党代表・李在明氏に対する国会の逮捕同意案が否決
韓国の大統領選挙で僅差で敗れ、最大野党の代表を務める李在明氏に対する国会の逮捕同意案は27日、否決されました。ただ野党内から多くの造反が出たとみられ、李氏の求心力の低下が表面化しています。
最大野党「共に民主党」の李在明代表をめぐってはソウル近郊の市長時代の都市開発に関連した背任など5つの容疑で検察が今月16日に逮捕状を請求していました。
李在明代表「明確な容疑もなく野党第一党の代表を逮捕しようとする憲政史上初の今回の事態は、韓国憲政史に歴史的な一場面として残るだろう」
国会会期中のため逮捕状の執行には国会の同意が必要で、27日の採決の結果、賛成が過半数に至らず、逮捕同意案は否決されました。
ただ「共に民主党」は169議席にもかかわらず、反対は138票に留まり、棄権・無効票も含めて多くの議員が造反したものとみられます。
李代表の求心力の低下が表面化した形で在宅起訴は避けられない見通しの中、辞任を求める声があがる可能性もあります。