サウジアラビア政府に批判的な記者が去年、トルコで殺害された事件で、サウジの裁判所が、被告５人に死刑判決を言い渡した。一方で、関与が取り沙汰されたムハンマド皇太子の側近２人は無罪となった。

この事件は、サウジ人記者のジャマル・カショギ氏が去年１０月、トルコのサウジ総領事館で殺害されたもの。サウジの検察当局は２３日に記者会見し、「殺害に直接関与した」とする被告５人に対し、首都リヤドの裁判所が死刑判決を言い渡したことを明らかにした。

一方、最大の焦点は、王位継承者・ムハンマド皇太子の関与だが、殺害に関わったとされた皇太子の側近２人のうち、１人は不起訴、もう１人は起訴したものの、証拠不十分で釈放されたという。

サウジ政府は一貫して、ムハンマド皇太子の関与を否定していて、これに沿った判決が出た形。