パキスタンの特別法廷は１７日、ムシャラフ元大統領に対し、違法に非常事態宣言を出して憲法を停止させたとして、国家反逆罪で死刑判決を言い渡した。

パキスタンのムシャラフ元大統領は、陸軍トップだった１９９９年にクーデターで実権を握り、２００１年から７年間大統領を務めた。

パキスタンの特別法廷は１７日、自らの大統領再選のため、２００７年、非常事態宣言を出し憲法を停止させたとして、ムシャラフ氏に対して国家反逆罪で死刑を言い渡した。

地元メディアによると、軍のトップが国家反逆罪で有罪となり死刑判決を受けるのは初めて。

ムシャラフ氏は現在、ＵＡＥ（＝アラブ首長国連邦）のドバイで事実上の亡命生活を送っていて、今回の判決に不服がある場合、上訴することができる。