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台湾総統選挙うけ 中国“独立を断固反対”

2020年1月12日 6:39

4年に一度、台湾のトップを決める総統選挙は中国への対決姿勢を訴えた蔡英文総統が過去最多の得票で再選を決めた。中国にとっては打撃となる。

蔡総統は今回、過去の総統選挙の中で最も多い817万票あまりを獲得して圧勝した。

民進党・蔡英文総統「中国政府に理解してほしいのは民主主義の台湾と、その市民が選んだ政府は威嚇には屈服しないということだ」

選挙戦で、台湾統一を目指す習近平政権への対決姿勢を訴えた蔡総統。幅広い支持を集めたワケは去年から始まった香港の民主化デモ。台湾で、中国への警戒感が広がり大きな追い風となった。

また、中国政府が総統選挙を念頭に台湾への中国人旅行者を制限するなど、蔡政権に圧力を強めたこともかえって台湾市民の反発を招く形となった。

選挙結果を受けて中国政府はさっそく、「われわれの基本方針は一貫して、一国二制度による台湾統一だ」「いかなる形の台湾独立計画も断固として反対する」などとけん制した。蔡総統が再選を決めたことで中国と台湾の緊張関係は続く見通し。

さらに香港の民主化デモも再び勢いづく可能性があり、中国の習政権にとっては大きな打撃となりそうだ。