蔡総統、中国との対決姿勢鮮明 台湾総統選
4年に一度行われる台湾の総統選挙が、投開票まで1週間を切った。優勢が伝えられる現職の蔡英文総統は5日に開かれた決起集会で、中国との対決姿勢を鮮明にしている。
台湾の総統選挙は、今回も中国に対する姿勢が大きな争点となっている。中国の習近平国家主席は去年、香港に続いて台湾に対しても一国二制度を適用して統一を迫る姿勢を表明したが、蔡総統はこれを断固拒否する姿勢を鮮明にした。
蔡英文総統「台湾の自由をともに守り、2020年の台湾に勝利をもたらそう」
これに対して野党国民党の韓国瑜候補は、台湾の経済に対する中国の影響力などを念頭に、対話の必要性を強調している。
野党国民党・韓国瑜候補「民進党にNOを。(民進党は)政権から降りてください。民進党のせいで明るい未来が見えない」
台湾市民の間では、半年以上続いている香港のデモを受けて中国への警戒感が高まっていて、選挙戦にも影響しそうだ。
台湾メディアによると、選挙戦は中国への対決姿勢を訴える蔡総統の優勢が伝えられていて、再選の公算が強まっている。
蔡総統が圧勝すれば中国にとっても打撃となるほか、香港の民主化デモも再び勢いづく可能性もあり、選挙戦の行方に注目が集まりそうだ。