アメリカ大統領選挙に向けて開かれている与党・民主党の党大会は、間もなく最終日を迎え、ハリス副大統領が指名受諾演説を行う予定です。

民主党大会、最終日のテーマは、「私たちの未来のために」です。ハリス氏は、指名受諾演説で、トランプ前大統領を「過去」と位置づけ、自らの勝利で「明るい未来」を切り開くと訴えるものとみられます。

ハリス氏は、これまでの演説でもトランプ氏と自らを対比して訴え支持者を熱狂させてきましたが、自らの具体的な政策に触れる機会は少ない印象です。この点について、有力紙ワシントン・ポストは、「勝利したいのであれば、自身の考えを示す必要がある」と指摘していて、きょうの演説では、トランプ氏への批判だけでなく自身の政策を訴えることで国民やメディアを納得させられるかが焦点です。

一方、トランプ氏は先ほど、激戦州の一つ、西部アリゾナ州のメキシコとの国境を視察しました。トランプ氏は、バイデン政権で移民対策を担当するハリス氏が不法移民の大量流入を招いたと批判しました。

米・トランプ前大統領「ハリスは我が国を世界中の犯罪者に開放し、彼らがレイプや略奪などやりたい放題できることを望んでいる」

ハリス氏とトランプ氏は、来月のテレビ討論会で論戦を交わす予定で、初めての直接対決が注目されています。