米大統領選 民主候補者選びは本命なき混戦
アメリカ大統領選の野党・民主党の候補者選びが日本時間4日、中西部・アイオワ州でスタートする。現地から矢岡亮一郎記者の報告。
今回の争いは、一言で言えば、「誰がトランプ大統領に挑むのか、対抗馬になるのか」ということ。ここにきて支持を伸ばしているのは、急進左派のサンダース候補だ。
サンダース候補「明日の夜はトランプの終わりの始まりになる」
格差の是正を訴え、「革命」といった言葉を好んで使うサンダース候補には、若者の根強い支持がある。2日の会場にも、若者が大勢詰めかけ、熱気に包まれていた。
そして、初の女性大統領を目指すウォーレン候補も、富裕層や大企業への大規模な増税を訴える「改革派」だ。
ウォーレン候補「私たちの民主主義を守りたい。私たちの国を守りたい。大きな構造改革が必要だ」
一方で、現在、支持率トップのバイデン候補は穏健派。
バイデン候補「トランプ政権が8年続けば、この国を変えてしまう。これは耐えられない」
バイデン候補は、オバマ政権での副大統領の実績をアピールして、トランプ政権で分断が進んだ社会の立て直し、安定を訴えている。
「改革」か「安定」か。どちらの路線でトランプ大統領に挑むのか。この先の世界の行く末にも関わる民主党の候補者選びは、日本時間4日にスタートする。