ロシア軍 ウクライナ東部で攻勢強める 日本支援の学校も破壊
ロシア軍はウクライナ南東部マリウポリを掌握した後、東部の制圧を目ざし攻勢を強めています。東部ドネツク州では日本政府の支援を受けた音楽学校が破壊されたということです。
ドネツク州北部のバフムトでは、連日、ロシア軍による攻撃が続き、ウクライナメディアによりますと21日、外国語大学の周辺が空爆されました。
近隣の住民「爆弾はあそこに落ちた。爆発で全部吹き飛ばされた」
ドネツク州の知事はSNSでロシアの攻撃により7人の市民が死亡し、10人がケガをしたと明らかにしました。日本政府の支援で2016年に改修された音楽学校も破壊されたということです。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領「東部の状況は極めて厳しいままだ。ロシア軍は以前と同様に東部を攻撃しようとしているが、ウクライナ軍が抑え込んでいる」
ゼレンスキー大統領はこのように述べたうえで、「戦争は続いている。勝利に向かって進まなければならない」として徹底抗戦を呼びかけています。
こうした中、アメリカで21日、ウクライナ支援強化のための追加予算案が成立しました。
予算規模は400億ドル=日本円でおよそ5兆1000億円規模で、バイデン政権はウクライナへのさらなる軍事支援が可能になります。