米中首脳が電話会談 台湾問題や南シナ海情勢などで協議
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が2日、電話会談を行い、台湾問題や南シナ海情勢などについて協議しました。両首脳は対話の継続を確認し、バイデン政権の閣僚が近く訪中する予定です。
ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領と習近平国家主席による電話会談は、1時間45分にわたって行われました。
台湾で来月、中国と距離を置く頼清徳副総統が総統に就任するのを前に、バイデン氏は「台湾海峡の平和と安定」を改めて訴えました。一方、中国外務省によりますと、習主席は「台湾問題は越えてはならないレッドラインだ」と強調しました。
バイデン氏はまた、中国とフィリピンの船舶が衝突するなど緊張感が高まっている南シナ海について、「法の支配と航行の自由の重要性」を訴えたほか、ウクライナ情勢をめぐり、中国によるロシアの防衛産業への支援について懸念を伝えました。また、両首脳はブリンケン国務長官の訪中など対話の継続を確認しました。