トランプ氏 選挙の不正を訴える動画公開も 米中間選挙、開票進む
アメリカ・バイデン政権の今後を大きく左右する中間選挙は、全米各地で開票作業が順次進められています。一方、トランプ前大統領は、さっそく選挙の不正を訴える動画を公開するなど、独自の主張を始めています。ワシントンから中継です。
開票は順調に進められています。焦点は議会上院で、民主・共和、どちらの党が多数派となるかで、今後のバイデン政権、さらにはトランプ前大統領の影響力にも直結します。
NBCによりますと、日本時間9日午前11時20分現在、下院では与党・民主党が54議席、野党・共和党が102議席、上院では、非改選も含めて、民主党が38議席、共和党が40議席を確保する見通しとなっています。
一方、来週15日に「重大発表」を行うと予告し、次の大統領選挙への出馬に強い意欲を示している共和党のトランプ前大統領ですが、こちら日中に投票を行い、野党・共和党の勝利に自信を見せています。
トランプ前大統領「とても素晴らしい夜になるだろう。我々にとって、とても心躍る夜になる」
トランプ氏は現在、フロリダ州にある自宅「マル・ア・ラーゴ」で、開票を見守るパーティーを開いています。
本人は日本時間午前8時半すぎにいったん姿を見せたほか、開始前には会場の下見をする様子も確認できました。
NBCによりますと、トランプ氏は周辺に「上院では53議席か54議席を取れるだろう」と述べ、焦点となっている上院の多数派奪還に自信を見せているということです。
一方でトランプ氏は自身のSNSに、選挙の不正が起きていると主張する動画を投稿しています。
トランプ前大統領「アリゾナ州マリコパ郡の皆さん、投票所から離れないで欲しい。投票機が動かないそうだ」
トランプ氏は、上院選の激戦州アリゾナ州やペンシルベニア州、ミシガン州で、「選挙が盗まれようとしている」などと訴えています。
ただ、アメリカメディアは、「根拠がない」と指摘しています。
一方のバイデン大統領ですが、きょうは終日ホワイトハウスで過ごし、こちら今夜は演説する予定はありません。