G20＝主要20か国・地域の外相会合を欠席した林外相は、同じインドで開かれた日米豪印4か国によるクアッド外相会合に出席しました。

G20外相会合の異例の欠席で批判を受けた林外相ですが、クアッドでは、G7議長国であることも踏まえ、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた4か国の連携を確認したい考えです。

クアッドの外相会合では、強引な海洋進出を進める中国を念頭に、インド太平洋地域の情勢などについて、議論されたとみられます。

また、G20内で欧米とロシアが対立がする中、インドは双方と友好関係を維持しており、日米豪の3か国としては、クアッドを通じ、インドとさらに関係を強化したい狙いもあります。

林外相は、この後、インド外相とのワーキングランチの中で、G20外相会合の欠席理由について、直接説明するものとみられています。その上で、G7議長国・日本とG20議長国・インドの連携を確認する見通しです。

外交的なダメージも大きいとの声が出る中、今回のインド訪問でどれだけ失点を回復できるかも焦点です。