トランプ氏から“圧力”の州幹部 選挙に不正ないと改めて強調
2020年のアメリカ大統領選挙をめぐり、当時のトランプ大統領から集計結果を覆すよう圧力を受けたとされる州の幹部が議会で証言し、選挙に不正はなかったと改めて強調しました。
トランプ氏は大統領選後の去年1月、南部ジョージア州の票の集計を統括する州務長官に対し、電話で、選挙結果を覆す票を見つけるよう求めたとされ、結果の改ざんを迫る圧力だと指摘されています。
この問題に関し、21日、議事堂占拠事件を調査する議会の公聴会ではバイデン氏への不正投票が大量にあったと主張するトランプ氏の音声が公開されました。
トランプ前大統領「投票箱には入っていない、スーツケースかトランクのようなものに入っていた票があったんだ」「もう一つの不正は、死んだ人たちだ。死人が投票したことになっている。5000人近くだ」
これに対し、公聴会に出席した州務長官は、「数字はうそをつかない」と具体的な数字を挙げて反論し、トランプ氏の敗北が覆る余地はなかったと改めて強調しました。
また公聴会では、トランプ氏の陣営が、選挙結果を認定する「選挙人」をトランプ支持者に入れ替え、結果を覆そうとしていたと、関係者らが証言しました。