新型コロナウイルスの影響でアメリカと中国の貿易量が大幅に減る中、アメリカのトランプ大統領は６日、先に中国が合意した通りにアメリカ産の農産物を購入しているかどうか公表する考えを示しました。

トランプ大統領「来週末には報告をできるだろう。中国は予定通りの額を購入しているだろうか？」

ことし１月に署名した米中の「第一段階の合意」では、中国がアメリカ産の農産物などの輸入を大幅に増やすことで合意しています。ただ、その後新型コロナウイルスにより中国の需要が落ち込むなどして、両国間の貿易量は大幅に減っています。

トランプ大統領はこうした状況でも合意にこだわる姿勢を見せ、履行状況を公表する方針です。

一方で、トランプ政権はウイルス拡散をめぐり中国の責任を追及する姿勢を強めていますが、中国の崔天凱・駐アメリカ大使が有力紙・ワシントンポストに寄稿し、「中国を責めてもこのパンデミックは終わらない」「非難合戦に終止符を打つときだ」などと訴えました。