処理水2回目放出 中国外務省「断固反対する」
福島第一原子力発電所の処理水の2回目の放出が5日に始まったことをうけて中国外務省は「断固反対する」と批判する声明を発表しました。
中国外務省が5日夜に発表した声明では従来同様に「核汚染水」という言葉を使って「日本の一方的な海洋放出に断固として反対する」と批判しました。その上で、「日本は周辺国と十分に協議し、責任をもって処理すべきだ。」「国際社会は長期的かつ効果的なモニタリングの体制を確立し日本周辺の国々など利害関係国が参加する場を確保すべきだ」などと注文しました。
ことし8月に1回目の放出が始まった時にはSNS上で関連のキーワードが検索ランキングの上位を占めたほか、日本への迷惑電話を呼びかける投稿が相次ぐなど日本批判の世論が沸騰しましたが2回目の今回はそうした現象にまでは至っていません。一方で、中国政府は放出開始とともに始めた日本産水産品の輸入禁止措置について日本側の撤回要求に応じない構えで問題は長期化しそうです。