全人代開幕 マスク姿約3千人…異例の展開
中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が開幕。3000人近い出席者がマスク姿で臨むなど異例の展開になっています。
年に一度の政治イベントで感染が起きたら政府のメンツに関わるということで取材記者にも全員PCR検査を行うなど厳戒態勢が取られています。会議では習近平国家主席ら一部を除き3000人近い出席者の殆どがマスク姿でした。
李克強首相は演説で中国が感染拡大をいち早く抑え込んだとアピールしました。
李克強首相「感染症対策は大きな戦略的成果を収めている」
一方で、当局の対応には「脆弱な部分も表面化した」とも認めました。初動の遅れに批判も出る中で配慮を見せた形です。
Q:日本でも経済への影響は心配されてますが中国はどうでしょうか?
はい、中国でも影響は長引く可能性があります。22日の全人代ではおよそ30年にわたって毎年、行ってきた経済成長率の目標の発表をことしは見送りました。影響が大きすぎて先行きが不透明というのが理由です。
今後は失業問題などが深刻になれば人々の不満が高まる可能性もあり、中国政府は対策に全力を挙げる方針を強調しています。