暗殺未遂事件もモチーフに…人気拡大「トランプグッズ」 プロパガンダ利用の指摘も
トランプ氏の暗殺未遂事件が、早くも「トランプグッズ」のモチーフにもなっています。一方、グッズをめぐっては、“けた違い”に高額なものも登場しています。
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共和党大会初日となる15日、アメリカ・ウィスコンシン州の会場の一角には、おなじみの帽子やTシャツなど“トランプグッズ”を求め、多くの人が集まっていました。
末岡寛雄記者
「トランプ氏のグッズが販売されている売店には、聖書とともに銃撃事件の写真が置かれています」
13日に起きたトランプ氏の暗殺未遂事件。シークレットサービスに囲まれて立ち上がり、拳を突き上げる姿は、大きなインパクトを残しました。
タイム誌は早速、この写真を表紙に採用しました。
さらに、写真を使ったTシャツまで…。写真の下には、「ファイト」の文字が。1枚35ドル(※約5500円)で、販売サイトには「利益は100パーセント、トランプキャンペーンに寄付されます」と書かれています。
アメリカの通販サイトでは、ノベルティー・グッズの上位に写真を使ったTシャツがずらりと並んでいます。アメリカメディアは、こうした動きを「写真がトランプ氏のプロパガンダに利用されている」と指摘しています。
中には”けた違い”のグッズを購入する人まで…。トランプ氏を支持するロマンさんが見せてくれたのは、黄金に輝くスニーカーです。
山崎大輔記者
「側面には本人のインシャルのTの文字が入っていて、本人直筆のサインが書かれています」
ロマンさんは2月に、トランプ氏のブランドのサイン入り限定スニーカーのオークションに参加しました。
トランプ氏のスニーカーを落札したロマン・シャーフさん
「9100ドルで落札しました。私が勝利したのです。みんな大興奮でした」
約145万円でスニーカーを落札したのです。しかも、そのニュースが話題になると、トランプ氏の側近から驚きの連絡があったといいます。
ロマン・シャーフさん
「トランプ氏が、私に会いたがっているというのです。『会いたいですか』と聞くので『もちろん』と答えました」
招待されたのは、フロリダ州の自宅。息子とともに向かうと…
ロマン・シャーフさん
「私たちはサラダを頼みましたが、トランプ氏はハンバーガーとポテトを頼みました。政治、スニーカー、ビジネス、私生活などについて話しました」
トランプ氏は20歳の息子にも対等にビジネスへの助言を求めたということで、人柄に惹かれたといいます。
ロマン・シャーフさん
「彼の人間味のある一面が見られました。9000ドル(約145万円)の価値がありました」
そして、11月の大統領選挙では、トランプ氏の勝利を信じているといいます。
ロマン・シャーフさん
「11月の大統領選で彼が勝利したらスニーカーを履きます。そうなることを願っています」
スニーカーを販売するウェブサイトには「政治や選挙運動とは関係ない」と記載されていますが、地元メディアは「トランプ氏がライセンス料を受け取っている可能性が高い」と伝えています。