マラリア薬コロナ患者のリスク増…論文撤回
先月、イギリスの医学誌に抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を、新型コロナウイルスの患者に投与した場合、死亡リスクを高めるなどとする研究論文が掲載されましたが、4日、執筆者がこの論文を撤回しました。
撤回された論文は先月イギリスの医学誌「ランセット」が掲載したものです。「投与された患者は死亡リスクが高まる」とする調査結果が掲載された抗マラリア薬の「ヒドロキシクロロキン」は、アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスの治療薬として推奨していました。
しかし、その後、分析結果に疑問の声が寄せられたため、外部によるデータの検証を行おうとしたところ、データを所有する医療関連企業が「第三者への提供を拒否した」ということです。
これを受け、「データの信頼性を保証することができない」として、執筆者自らが論文を撤回しました。