「ザポリージャ原発をウクライナ管理下に」NPT最終文書案も…ロシア反発で採択交渉は難航か
NPT=核拡散防止条約の再検討会議は、22日にまとめた最終文書案で、ロシアが占拠しているウクライナのザポリージャ原発をウクライナの管理下に戻すよう求めました。ロシアは激しく反発していて、文書の採択に向けた交渉は難航が予想されます。
ニューヨークの国連本部で開かれているNPTの再検討会議は22日、核軍縮、核不拡散など、3つの主要委員会での討議を終え、最終文書案をまとめました。
文書案では、攻撃が相次ぐウクライナのザポリージャ原発の状況について重大な懸念を表明した上で、ロシアが占拠した状態からウクライナの管理下に戻すよう求めています。
ただ、22日の会合でロシアは、「原発を標的にしているのはウクライナだ」と激しく反発しました。
最終文書の採択にはロシアを含む全会一致が必要で、閉幕が26日に迫る中、交渉は難航が予想されます。