南北関係の悪化に米失望 北朝鮮が反発
北朝鮮外務省の幹部は11日、南北関係の悪化についてアメリカの当局者が失望などを表明したことについて、「民族内部の問題を論じる権利は無い」などと反発しました。
これは11日、朝鮮中央通信が北朝鮮外務省のクォン・ジョングンアメリカ担当局長のコメントとして伝えたものです。北朝鮮による南北の通信遮断などの措置をめぐりアメリカの当局者が失望などを表明したことについて、クォン局長は「民族内部の問題で誰もどうこう是非を論じる権利は無い」と反発しました。
その上で、「ぞっとする目に遭いたくないなら、口をつぐんで国内の整理からした方が良い」などとアメリカ各地で起きている黒人差別への抗議デモを念頭にクギを刺しました。
さらに「それが大統領選挙を無難に済ますことに有益だ」とも述べ、選挙をひかえ朝鮮半島問題への言及が少なくなったトランプ大統領を皮肉りました。