スタッフ6人感染も…トランプ氏が選挙集会
アメリカのトランプ大統領は20日、秋の大統領選挙に向け、南部・オクラホマ州で3か月半ぶりとなる選挙集会を開きました。直前に会場スタッフ6人の新型コロナウイルス感染も判明しましたが、開催を強行しました。
オクラホマ州タルサで開かれた集会の会場では、ほとんどの支持者がマスクをせず、また、事前に会場入りしたスタッフ6人が新型コロナウイルスに感染していたことも判明するなど、集団感染の懸念が出る中での演説となりました。
トランプ大統領「あなたたちは戦士だ。外にはとても悪いやつらがいる」
大統領は、会場の外に集まった反トランプのデモ隊を「とても悪いやつら」と呼んで分断をあおりました。また、一時封印していた「中国ウイルス」との言葉も使い、中国への厳しい姿勢も強調しました。さらに、大統領選挙の対抗馬、民主党のバイデン候補を執ように攻撃しました。
トランプ大統領「ジョー・バイデンは民主党のリーダーではない。過激な左派の操り人形だ」
一方で、対応を批判されている黒人差別への抗議デモには触れませんでした。
トランプ陣営は当初、屋内と屋外、2回の演説を設定し、10万人が集まるとの観測もありましたが、実際は大幅に下回り、会場では空席が目立ちました。
トランプ大統領は来週、激戦州のアリゾナ州を訪問予定で、選挙モードを加速させる見通しです。