韓国大統領選 3番手候補が“ 一本化撤回”
およそ2週間後に迫った韓国の大統領選挙で、3番手の候補者が野党候補の一本化の提案を取り下げると明らかにしました。ただ、最新の調査でもトップを争う与野党候補の支持はきっ抗していて、一本化をめぐる駆け引きが続く可能性があります。
中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補は20日、緊急の会見を開き、「これからは自分の道を行く」と述べ、最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソギョル)候補に提案していた野党候補の一本化を取り下げる考えを示しました。
理由については、提案から1週間がたったものの尹候補からの返事はなく、「これ以上待つのは無意味という結論に達した」などとしています。
これに対し、尹候補の陣営は「政権交代のために今後も継続して努力することを望む」と述べ、一本化の可能性が残っているとの認識を示しました。
一方、与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補は、安候補に共感を示した上で「未来と統合に進まなければならない」とのコメントを発表。「共に民主党」の代表も韓国メディアの取材に対し、安候補の公約を受け入れ、「統合政府をつくる準備ができている」と述べ、秋波を送りました。
21日発表の世論調査では、李候補と尹候補の支持率がきっ抗し、接戦が続いていて、安候補をめぐる一本化の駆け引きは今後も続く可能性があります。
≪世論調査≫
・与党 李在明候補 43.7%
・野党 尹錫悦候補 42.2%
・野党 安哲秀候補 5.8%
(2月21日、韓国・KSOI)