韓国 北朝鮮政策担当の閣僚を刷新
韓国大統領府は3日、北朝鮮政策を担当する閣僚の刷新を発表しました。情報機関のトップに北朝鮮と関わりの深い重鎮を指名するなど、対話を通じて、悪化した南北関係の立て直しを目指す姿勢を鮮明にしています。
韓国大統領府によりますと、情報機関・国家情報院の徐薫院長が国家安保室長にスライドし、国家情報院の新たな院長には、大統領秘書室長などを歴任した朴智元氏が内定しました。
朴智元氏は、20年前に行われた史上初の南北首脳会談の実現に貢献した、北朝鮮と関わりの深い重鎮の政治家です。
また、北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破した後、前任者が辞任した統一相には、与党「共に民主党」の有力議員・李仁栄氏が内定しました。
文在寅政権としては、人事を刷新することで、対話を通じて悪化した南北関係の立て直しを目指す姿勢を鮮明にしましたが、北朝鮮の歩み寄りが引き出せるかは不透明です。