WHO「空気感染の可能性、否定できない」
WHO(=世界保健機関)は新型コロナウイルスについて、これまでくしゃみによる飛沫感染などを主な感染経路としてきましたが、さらに空気感染の可能性が否定できないとの見方を示しました。
WHO専門家「公共の場での空気感染の可能性は否定できない」
7日の定例会見でWHOの専門家はこのように述べ、特に密閉空間での空気中の微粒子エアロゾルによる感染の可能性について精査し、近く報告書をまとめると明らかにしました。
WHOはこれまで、くしゃみなどの飛沫や手に付いたウイルスが、鼻や口に入ることが主な感染経路とし、他人と最低1メートルの距離を保つことなどを推奨してきました。
感染経路をめぐっては6日、欧米など239人の専門家が公開書簡を発表。中国のレストランで、感染者とは別のテーブルにいた客の間でも感染が広がった事例などを挙げ、新型ウイルスが空気感染するおそれがあるとして、WHOに対策の見直しを求めています。