“黒人奴隷制度の象徴”銅像撤去が本格化
アメリカで黒人の奴隷制度の象徴とされる銅像の破壊が相次ぐ中、数多くの銅像が残る南部バージニア州では、撤去の動きが本格化しています。
バージニア州リッチモンドは、南北戦争で奴隷制度を支持した「南部連合」の首都だった街で、大通りには将軍の銅像がいくつも立ち並んでいます。
リッチモンド市では、先週、破壊活動の危険性や人が集まることによる新型コロナウイルス拡散の懸念を理由に、市長が撤去命令を出しました。
7日も大型クレーンを使った撤去作業が進められ、見守った市民からは撤去の瞬間、歓声があがりました。
残るは、南部連合の司令官・リー将軍の銅像ですが、州知事が「速やかな撤去」を求めているのに対し、反対派は訴訟を起こすなどして、抵抗していて、衝突も懸念されています。
トランプ大統領は、一連の銅像の破壊を「左派勢力による歴史や文化を奪う動き」だとして批判するなど、分断の火種にもなっています。