黒人差別に対する抗議デモが全米に広がる中、トランプ大統領は１日、州知事の対応を「弱腰だ」と非難し厳しく取り締まるよう求めたと、現地メディアが報じました。

一部が暴徒化した抗議デモから一夜明け、首都ワシントンのホワイトハウス周辺では、放火などの破壊行為の被害に遭った店が対応に追われていました。

近くの「スターバックス」でもドアが割られ、店内を荒らされたといいます。政府機関の建物は窓ガラスが割られ、周辺の建物も壁一面に落書きされたまま。さらなる暴動を警戒し、ワシントンでは２日まで夜間外出禁止令が延長されました。

一方、ニューヨークでも高級ブランド店が略奪の被害を受けたことなどから、１日、夜間の外出禁止令が発令されました。

こうした中、トランプ大統領は１日、電話会談で州知事を「弱腰だ」と非難し、取り締まりを厳しくするよう迫ったと報じられています。また、一部の州で警察署にも火が放たれたことで「世界の笑いものになっている」といらだちをあらわにしたということです。