“自殺”ソウル市長にセクハラ告訴漏えいか
韓国・ソウルで死亡した朴元淳市長について、元女性秘書がセクハラ被害を警察に告訴する動きが市長側に漏れて自殺につながった疑惑が浮上し、行政の信頼性が揺らぐ事態に発展しています。
自殺したとみられる朴元淳市長をめぐっては、元女性秘書が「4年間、市長からセクハラを受け、市が何度も訴えを黙殺した」などと主張しています。
これを受け15日、ソウル市が会見を行い、弁護士らを入れた官民合同の調査団を作り、真相究明を行うと表明しました。
韓国メディアによりますと、元女性秘書は市長が失踪した前日の夕方、警察に刑事告訴しましたが、この動きは警察庁を通じて大統領府にも報告されました。その課程で、何者かが市長側に情報を漏えいし、自殺につながったとみられます。
韓国メディアは「捜査情報の漏えいは証拠隠滅の機会を与える重大な犯罪」などと一斉に批判し、警察も今後、朴市長の携帯電話のデータを解析するなど、対応に迫られています。