韓国WTO局長候補、日本にも支持呼びかけ
WTO(=世界貿易機関)のトップを選ぶ次期事務局長選挙が本格的にスタートし、韓国から立候補した政府高官が、貿易問題で対立する日本にも支持を呼びかける考えを示しました。
今回の選挙はWTOのアゼべド事務局長の退任に伴うもので、8か国から閣僚経験者や政府高官などが立候補しています。17日まで各候補者による所信表明演説が行われ、韓国・産業通商資源省の兪明希通商交渉本部長は、機能不全に陥っている貿易の紛争解決機能の回復などに取り組む考えをアピールしました。
韓国は、日本の輸出管理強化の撤回を求めてWTOに提訴し、兪氏もこれまで日本を批判していましたが、今回、「WTO改革に対する私のビジョンを日本に示したい」などと述べ、日本にも支持を呼びかける考えを表明しました。
WTOでは11月上旬までに全会一致で新たなトップの選出を目指すということです。