金委員長 病院建設巡り叱責、幹部交代指示
北朝鮮の国営メディアは、金正恩委員長が、ことし3月に着工した新たな病院の建設をめぐり、工事の進み具合を評価する一方、国民に負担を押しつけていると叱責し、幹部らを全員交代させるよう指示したと伝えました。
20日付の労働新聞は、金委員長が「平壌総合病院」の建設現場を視察したと、写真付きで伝えました。
この病院は、ことし3月に着工し、朝鮮労働党の創建75年となることし10月10日までに完成させるよう指示が出されています。
金委員長は「困難な環境の中でも建設が非常に早く進んでいる」と評価しました。
一方で、設備や資材の調達をめぐり国民に負担を押しつけていると厳しく叱責し、幹部らを全員交代させるよう指示したということです。
国際社会による制裁や新型コロナウイルス対策としての国境封鎖などで厳しい経済状況が続く中、国民生活の向上に取り組む姿勢を強調する狙いがあるとみられます。