日韓対立を審理…WTOが小委員会を設置へ
日本による輸出管理強化に韓国が反発している問題で、WTO(=世界貿易機関)は29日、裁判所にあたる小委員会の設置を決めました。
日本が、半導体の原材料などの輸出管理を強化したことについて、韓国側は差別的だとして措置の撤廃を求めています。
WTOは29日の会合で、パネル=紛争処理小委員会を設置することを決め、日本と韓国の対立が審理されることになりました。
日本政府代表部・永井克郎公使「小委員会は韓国側の主張によって設置された。我々はWTO、特に紛争処理機関に従って手続きを進めていく」
会合で日本側は、「WTOのルールに違反していない」などと改めて主張し、韓国側に対話を呼びかけました。
今後、小委員会の判断が出ても最終審にあたる上級委員会は、委員不足で審理ができない状態で、紛争解決の手続きが順調に進むかは不透明です。