新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況を受け、フィリピン政府は、４日から、首都マニラなどで再び厳格な外出制限を実施すると発表しました。

外出制限はマニラと周辺の地域で、４日から今月１８日まで行われます。市民は食料や医薬品など生活必需品の買い物以外は外出が認められないほか、鉄道やバスなどの公共交通機関が運休します。

フィリピン政府は経済活動を再開させるため、段階的に規制を緩和してきましたが、先月末から新規感染者の数が急増しています。２日は過去最多となる５０３２人の感染が確認され、累計で１０万人を超えました。

およそ８０の医療関係者の団体は、「国はウイルスとの闘いに負けている」と訴え、再び厳格な規制を行うよう要望していました。