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米史上初の女性副大統領に?注目2人の素顔

2020年8月11日 19:00

世界が注目するアメリカ大統領選まで3か月を切りました。トランプ大統領に挑むバイデン氏が誰と一緒に選挙戦を戦うのか。“相棒”となる副大統領候補の人選が大詰めを迎えています。

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選挙戦のパートナーとして注目される副大統領候補を誰にするか。バイデン氏は自ら候補者と面接し、絞り込みを行っています。

すでに女性を起用すると明言しているため、バイデン氏が勝てば、選ばれた候補はアメリカ史上初の女性副大統領になります。さらに4年後、高齢のバイデン氏に代わり民主党の大統領候補になる可能性が高いとみられています。

<民主党・主な副大統領候補>
・ハリス上院議員
・ライス元大統領補佐官
・バス下院議員
・ダックワース上院議員
・ウォーレン上院議員
・ウィットマー知事(ミシガン州)

この中で本命候補のひとりと目されるのが、黒人の父親とインド系の母親を持つ移民2世のハリス上院議員(55)。SNSではエプロン姿で料理を披露する一面もありますが、元検察官で鋭く相手を追及する能力は折り紙付き。大統領候補を目指す党の指名レ-スに参戦し、全国的な知名度もあります。

先月、カメラが捉えたバイデン氏の手書きのメモには「カマラ・ハリス氏 選挙戦で大きな助けになる」と期待感が記されていました。

ハリス氏の友人、ロザリオさんによると、大学時代のハリス氏は討論で向かうところ敵なしだったといいます。

ロザリオさん「想像できると思うけど、彼女は議論が好きだったし討論の能力は抜群だった。彼女と討論することになったら、ペンス(現)副大統領は苦労するでしょう」

一方で、党内からは懸念の声も聞こえてきます。理由のひとつは、去年の民主党の討論会。

ハリス氏「あなたは以前(人種差別撤廃に向けた)バス通学制度に反対したことを間違っていたと認めるか?」

バイデン氏「私は反対していない」

バイデン氏を厳しく攻撃したことなどから「No.2としては野心的すぎるのでは」と警戒する声も報じられています。

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そして、オバマ政権で大統領補佐官を務めたライス氏(55)も本命候補のひとりです。外交政策に精通し、バイデン氏とはオバマ政権をともに支えた仲間。

本人も「バイデン政権」に貢献できると熱烈アピールしています。

ライス元補佐官「新政権が直面する新型ウイルスの大流行という危機においては私の経験が重要になる」

一体どんな人物なのか、ライス氏の幼なじみで50年来の友人、ウォーデンさんに話を聞きました。

ウォーデンさん「(最近は)副大統領候補として検討されていることを『光栄に思う』と話していた」

大のスポーツ好きで、高校時代は優秀な成績を収める一方、バスケットボールに打ち込んでいたというライス氏。補佐官としてオバマ大統領に同行して日本を訪れた直後は、その思い出を興奮気味に語っていたといいます。

ウォーデンさん「彼女はオバマ大統領と安倍首相との夕食に同席したのを『すしが信じられないくらいおいしかった』と喜んでいたわ」

■重要なパートナー選び、“決め手”は?

バイデン氏が条件にあげているのは自分と「同じ気質」かどうか、つまり相性と価値観が合うかどうかを重視するとしていて、間もなく最終判断するとみられます。(ワシントン支局・星真理子記者)

選挙戦を左右するとも言われている副大統領候補。バイデン氏は、誰をパートナーに選ぶのでしょうか――。


【8月11日放送『news every.』より】