ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、南部オデーサ州の港を訪問し、焦点となっている穀物の輸出再開が30日までに開始されるとの見通しを示しました。

ゼレンスキー大統領「トルコ側と国連が『貨物を受け取る準備ができた』というシグナルを出せば、輸出は開始される。30日までに始まると思う」

ゼレンスキー大統領は、このように述べ、ウクライナ側は穀物の輸出再開の準備を整えたと強調しました。ウクライナのインフラ担当相も、「すでに17隻の船に穀物が積み込まれている」としています。南部でロシア軍の攻撃が続く中、穀物の輸出が再開されるか注目されます。

こうした中、ロシア国防省は、ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派地域にある刑務所が、攻撃を受けたと発表しました。ロシア側は、ウクライナ人捕虜40人が死亡したとして、ウクライナ側の「挑発行為だ」と非難しています。

これに対して、ウクライナ軍は、「ロシア側が処刑を隠蔽するために刑務所を攻撃した」としていて、双方の主張が食い違っています。