米大統領選最後の週末 ハリス・トランプ両氏が激しく“舌戦”
アメリカ大統領選挙まであと3日です。選挙戦最後の週末に入り、ハリス副大統領、トランプ前大統領ともに激戦州をまわり支持を訴えています。
トランプ氏は2日、ノースカロライナ州で演説し、1日に発表された10月の雇用統計の就業者数が市場の予想を下回ったことを新たな攻撃材料にして批判を強めています。
トランプ氏「ハリスを打ち負かし、アメリカを再び偉大にする。たった1万2000人の雇用増は、私がこれまで見た中で最悪の数字だ。私は(雇用を)取り戻す」
一方、ハリス氏もジョージア州で演説し、トランプ氏の資質を厳しく批判しました。
ハリス氏「私たちはトランプが何者かを知っている。彼はますます不安定になり、復讐心にとりつかれている。トランプはずっと不平不満を言い、抑制のきかない権力を求めている」
ハリス氏は「全てのアメリカ人のための大統領になる」と述べ、団結を呼びかけました。
首都・ワシントンでは2日、選挙戦の大きな争点である人工妊娠中絶の権利擁護を訴えるデモ行進が行われました。中絶をめぐっては、ハリス氏が権利の擁護を訴えている一方、トランプ氏が候補の共和党は、これまで強く反対してきました。
大統領選挙と同じ日に、10の州では中絶の是非を問う住民投票が行わる予定で、選挙戦の結果に影響を与える可能性もあるとみられています。