スウェーデンの極右団体、トルコ大使館前でコーラン燃やす トルコ側は強く反発
スウェーデンにあるトルコ大使館前で21日、移民排斥などを掲げる極右団体がイスラム教の聖典コーランを燃やしトルコ側が強く反発しています。
ストックホルムにあるトルコ大使館の前で21日、移民排斥などを掲げる極右団体の代表がイスラム教を批判する抗議活動を行い、手にしたコーランを燃やしました。これにトルコ側が反発し、イスタンブールのスウェーデン領事館前では約200人が集まり、スウェーデン国旗を燃やすなどしました。
トルコ側は、スウェーデン当局が抗議活動を許可したことを非難していて、予定されていたスウェーデン国防相のトルコ訪問も中止されました。
ウクライナ侵攻後、スウェーデンが申請しているNATO(=北大西洋条約機構)への加盟には加盟国のトルコの賛成も必要です。AP通信などは、トルコの有力議員が「議会はスウェーデンの加盟案に批准しないだろう」と発言したと伝えていて、加盟手続きへの影響が懸念されています。