USスチールの去年10月~12月期 最終損益約140億円の赤字
日本製鉄が買収を目指すアメリカの鉄鋼大手USスチールは30日、去年10月から12月期の決算を発表し、最終損益は日本円でおよそ140億円の赤字となりました。
USスチールが発表した去年10月から12月期の決算で、最終損益は8900万ドル、日本円でおよそ140億円の赤字となりました。鋼材需要の減少や価格下落が響いた形です。
USスチールをめぐっては、バイデン前大統領が今月3日、日本製鉄による買収計画は、「アメリカの国家安全保障を損なう恐れがある」として阻止する命令を出しました。日本製鉄とUSスチールは、命令の取り下げなどを求めて提訴しています。USスチールは30日の声明で、日本製鉄による買収が最善の選択肢だとした上で、買収によって「USスチールのグローバルな競争力が強化される。この取引はトランプ大統領が掲げる目標の多くを満たすものだ」と強調しました。