中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海で31日、双方の船が衝突しました。互いに、相手側が故意に衝突したと主張していて、非難の応酬となっています。

フィリピンの沿岸警備隊が公開した映像では、中国海警の船がフィリピン側の船に向かって進み、衝突していました。

フィリピン側は、南シナ海のサビナ礁周辺で、沿岸警備隊の船がパトロールを行っていた際に、中国海警の船が危険な航行を行い、3度ぶつかってきたと批判しました。

一方、中国側も「フィリピンの船が挑発を続け、危険な方法で故意に衝突した」と発表し、映像を公開しました。中国側は「事態をエスカレートさせれば、引き起こされる全ての結果はフィリピン側が負うことになる」などと警告しています。

今回の衝突がおきたサビナ礁周辺では、今月に入り衝突が相次ぎ、双方の対立が激化していて緊張が高まっています。