米民主党大会開幕へ 異例のバーチャル開催
11月のアメリカ大統領選挙で政権奪還を狙う野党・民主党の全国党大会が日本時間18日に開幕し、バイデン氏が党の正式な大統領候補として指名されます。
党大会は、党内の結束を訴え、正副大統領候補の2人をアピールする重要なイベントです。ただ、今回は新型コロナウイルスの影響で、異例の「バーチャル開催」となります。
4日間の日程うち、初日はバイデン氏の事実上の公約となる党の政策綱領を採択するほか、オバマ前大統領の妻、ミシェルさんらが応援演説に登場します。
2日目以降はバイデン氏とハリス氏の正式指名が行われ、その後、指名を受諾した2人が政権奪還への決意を述べる予定です。
新型ウイルスの感染対策のため、演説はインターネットを通じたものになり、全米から党員が集まって開催した従来と比べ、盛り上がりに欠けることは否めません。
さらに、トランプ大統領は、民主党大会にぶつける形で激戦州を相次いで訪問し、批判を展開しています。
トランプ大統領「操り人形のジョー・バイデンはアメリカに犯罪、混乱、腐敗、経済崩壊を招こうとしている」
最新の調査でも依然、バイデン氏がリードしているものの、熱心に支持しているというよりも「トランプ大統領が嫌だから」との理由が多く、『バイデン大統領』誕生を切望するような熱は感じられません。(※世論調査「バイデン氏を支持する理由は?」:バイデン氏支持だから36% トランプ大統領に反対58%)
また、経済問題で見ればトランプ大統領を評価する人の方が10ポイント多くなっています。(※世論調査「経済問題でどちらがうまく対応するか?」:バイデン氏38% トランプ大統領48%)
投票日まで2か月余りとなる中、バイデン氏は党内をまとめあげ、勢いをつけられるかが課題となります。