１１月のアメリカ大統領選挙に向け、政権奪還を狙う野党・民主党がバイデン氏を大統領候補に指名する全国党大会が開幕しました。

今回の党大会は、ほぼ全面的にオンラインでの開催となっています。開幕に先立って、オバマ前大統領の妻、ミシェルさんが事前収録した演説が、一部、公開されました。

ミシェル・オバマ氏「バイデン氏は素晴らしい副大統領だった。彼は経済を救い、新型ウイルスの大流行を食い止め、国を導くために何が必要かを知っている」

またミシェルさんは、「バイデン氏は人の話を聞くし、真実を語る。科学も信頼する」と述べ、新型コロナウイルスへの対応をめぐって、トランプ大統領との違いを強調しました。

今回の党大会ですが、新型ウイルス対策のため、全米から党員が集まる従来の方式と異なり、４日間の日程をインターネットを通じて行うオンラインでの開催となりました。初日のきょうは日本時間１８日正午ごろまで応援演説が続く予定です。

若者から熱狂的な支持を受ける左派の代表格、サンダース上院議員も登場し、「打倒トランプ」のためにバイデン氏のもとで結束するよう呼びかける予定です。

一方のトランプ大統領はこの日、１日に３回も選挙集会を開き、集まった支持者から歓声を浴びながら民主党大会を皮肉まじりに批判しました。

トランプ大統領「収録されたミシェル夫人の演説なんて誰が聞きたがるんだ？まったく盛り上がりのないバイデン氏が勝つことはない」

バイデン氏は今回の党大会を通じ、いかに党をまとめ上げ、勢いをつけられるかが課題となります。