アメリカ大統領選挙に向けた与党・共和党大会は初日の日程が終了し、トランプ大統領だけでなく、トランプファミリーも登場して、民主党のバイデン氏への批判を展開しました。

トランプファミリーの一人、長男のトランプ・ジュニア氏は、バイデン氏を「北京のバイデン」と呼んで、中国に弱腰だと訴え、父・トランプ大統領との違いを強調しました。

長男　トランプ・ジュニア氏「『北京のバイデン』は中国に非常に弱腰だ、だから中国共産党はバイデン氏を支持している」

また、バイデン氏について「不法移民を呼び込みアメリカ人の雇用を奪おうとしている」「彼が勝てば経済は復活しない」とも主張しました。応援演説の多くは、こうした激しい民主党批判に割かれました。

一方で、大統領の成果をアピールするための演出もちりばめられ、大統領を捕虜だったアメリカ軍兵士らの解放に成功した「タフな交渉人」だとアピールする映像や、ホワイトハウスに招かれた新型コロナウイルスの医療関係者が大統領の対応をたたえる映像が流されました。

これに先立ち、大統領は党大会の開催地を訪れて関係者の前で演説し、民主党政権への危機感をあおっています。

トランプ大統領「バイデン氏が当選すれば中国がアメリカを支配する。そんなことは許さない」

共和党大会は４日間の日程で行われますが、大統領は連日、何らかのかたちで登場する予定で、巻き返しをはかるための「トランプ劇場」となりそうです。