安倍首相辞意表明 欧州メディアも詳報
辞意を表明した安倍首相について、ヨーロッパのメディアは、安倍政権への評価などを交えて詳しく報じています。
イギリスBBCは安倍首相について、「歴代最長となる首相在任期間の中で、安定した政権基盤をもとに、景気対策を推し進めた」と報じました。その一方で、「スキャンダルもつきまとった」とした上で、「悲願だった憲法の改正は実現できなかった」などと伝えました。
また、ドイツの新聞「フランクフルターアルゲマイネ」は、「日本は過去数十年間で最も成功した首相の1人を失った」と今回の辞意表明について論じました。そして「アベノミクスが経済成長をもたらしたことが長期政権につながった」などと分析しています。
一方、フランスの通信社「AFP通信」は、安倍政権が最長となった背景として、「何度も近しい人物のスキャンダルに悩まされたが、北朝鮮のミサイル発射や自然災害などの情勢によって批判をそらすことができた」などと指摘。「自民党内に強力なライバルがいないことに加え、野党の脆弱さも支持率の維持に貢献した」などと伝えています。