アメリカの有力紙は２日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、ＣＤＣ（＝疾病対策センター）が１１月初旬からワクチンの供給を始められるように準備を促す通知をすべての州に出していたと報じました。

２日付の有力紙ニューヨークタイムズ電子版によりますと、ＣＤＣが、１０月下旬か１１月初旬から新型コロナウイルスのワクチンの供給を始めるための準備をするよう、すべての州に文書を送っていたということです。

また文書には、最初にワクチンを受け取るのは医療従事者や介護施設の従業員などで、重症化のリスクが高い６５歳以上の人なども優先されると記載されているとしています。

ただ、臨床試験が終わる前にこうした通知が出されたことについて記事では、「トランプ政権が１１月３日の大統領選に間に合わせようと急ぎすぎているという懸念を高めている」と指摘しています。