中国軍 台湾周辺の軍事演習、終了を宣言…台湾海峡の活動“常態化”
中国軍は10日、アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問に対抗して開始した一連の軍事演習を終了すると発表しました。ただ、今後も台湾海峡での活動は常態化させるとしています。
中国軍は10日、台湾周辺での軍事演習について「部隊を一体化しての連合作戦能力を検証し任務を完了した」として終了を宣言しました。
当初、ペロシ氏の台湾訪問に対抗した「重要軍事演習」の期間は4日から7日までの4日間としていましたが、3日間延長して続けられた形です。さらに、「台湾海峡での戦闘準備や警戒活動は今後も常態化させる」とも述べています。
一方、中国政府は10日、台湾統一に関する白書を発表しました。この中では「平和統一」を目指す基本方針を堅持すると述べる一方、武力行使は放棄しないとも明示しています。
中国としては、アメリカと台湾のさらなる連携強化を強くけん制する狙いがあります。