米大統領選 激論も…終始“かみ合わず”
アメリカ大統領選挙に向けた、トランプ大統領とバイデン氏の初めての討論会。激しいやりとりになったようです。
1時間半にわたって、行われた討論会は、序盤から激しい非難の応酬になりました。
バイデン氏「2000万人が利用する(国民皆保険の)オバマケアを彼は奪い取ろうとしている」
トランプ大統領「オバマケアが最悪だからより良くて安い健康保険を作る」
バイデン氏「彼はどう実現するかも分からない。プランすら示せていない」
討論会は、新型コロナウイルスなどをテーマに行われましたが、トランプ大統領がバイデン氏の発言を遮るだけでなく、司会者にも食い下がる場面が目立ち、議論がかみ合うことはありませんでした。
討論会の評価はこれからという部分もありますが、地元メディアは、「トランプ大統領がカオス、混沌を生み出した」「討論をコントロールしたが、彼が勝ったわけではない」「勝者はいない。敗者はアメリカ国民だ」などと伝えています。
CBSテレビは、直後の世論調査で、どちらが勝ったかについて、バイデン氏48%、トランプ氏41%と、バイデン氏が高い評価を得たとの結果を伝えてはいますが、深い政策議論にはほど遠い、この荒れた討論会が、国民の投票行動にどう結びつくのか。FOXニュースは、「どちらも票を得ていないし、失ってもいない」として、投票行動には影響しないとの見方を伝えています。