第2波深刻…フランス全土で外出制限始まる
新型コロナウイルスの感染第2波が深刻なフランスで30日、今年の春以来となる全土での外出制限が始まりました。
フランスでは30日から、仕事や生活必需品の買い物などを除いて原則として外出が禁じられました。春と同様、通勤や通院などの外出目的を証明する書類を持ち歩くことも義務付けられています。
ルーブル美術館なども閉鎖され、パリ市内にある観光名所は閑散としています。持ち帰り以外の飲食店やほとんどの商店が営業が認められていません。
パリ市民「一回目はもっと厳しく、会社に来ることは全くできなかった。今回の方がいいです」
パリ市民「未知のウイルスでしたが、今は少しわかってきて、これからは考えて落ち着いて行動すべき」
一方、フランス政府は感染の再拡大により、10月以降、経済成長が再びマイナスに転じるとの見通しを示しています。そのため経済の停滞を避けようと、政府は休止を求めた業種以外はできるだけ企業活動を継続するよう要請するなど、今年春より規制を緩やかにしています。
今回の規制で感染ペースを抑えられるか、フランス政府は正念場を迎えています。