大接戦となっているアメリカ大統領選挙は、開票作業が進む中、バイデン候補が勝利に必要な選挙人２７０人の獲得に迫っています。飯塚真代記者の報告です。

ホワイトハウスの前には、トランプ大統領に抗議する人々が集まってきています。アメリカメディアが相次いで、激戦州でのバイデン氏の勝利確実を伝える中、刻一刻と結果を待っている状況です。

アメリカ主要メディアの共同調査によりますと、中西部・ミシガン州でバイデン氏が勝利を確実にしたほか、同じく中西部・ウィスコンシン州でも開票率９９％でバイデン氏がわずか０．６ポイント差ですが、リードしています。

バイデン氏の獲得した選挙人の数は、現在２４３人となっていて、勝利に必要な２７０人まであと２７人と迫っています。残る州でも特に接戦となっている東部・ペンシルベニア州や西部・ネバダ州をバイデン氏が制することができるかどうかが焦点となってきました。

こうした中、トランプ陣営は、ウィスコンシン州での開票のやり直しを求めると発表しました。また、ミシガン州でも開票作業の差し止めを求めて提訴するなど、「選挙で不正行為がされている」などと主張して、結果に異議を申し立てる動きを活発化させています。